私はスマホを短パンの脇ポケットに入れ、水色にゴールドの星柄がついたカーテンの前まで歩く。 シャッ! カーテンを開けリボンで留めると、ガチャ、と鍵を外し、 ――――ガラッ。 私は扉を開けて飛び出す。 兎がいそうな大きな満月は少し欠けていて、 夏の夜空の星々はそれを補うようにキラキラと輝いている。 …今日は話しかけてこない。 いないのかな? 私は恐る恐る穴が空いた仕切り板を見る。