「え、これ、なんで……」

「…あんだけ見てたら分かるわ」
「…俺のもつけて」

「うん」

 私は前から月沢(つきさわ)くんの首に青色の宝石が中に入ったハート型のミュッキーのペアネックレスを付けた。

「出来たよ。(つき)…んっ」

 さっきのキスもヤバかったけど、
 みんなの前でこんな深いキスされたら……。
 あ、足がガクッて…これ以上は持たな……。

 月沢(つきさわ)くんは唇を離すと私の右肩に顔を埋める。

 危なかった……って、あれ?

月沢(つきさわ)くん?」

「はぁ…悪い、も限界…」

 え……。

怜王(れお)!」
 三月(みつき)くん達が駆けてきた。

 みんな戻って来てくれて良かった……。

「私、紺藤(こんどう)先生呼んでくる!」
 夕日(ゆうひ)ちゃんはそう言うと必死に走って行く。

 三月(みつき)くんと夜野(やの)くんは私の代わりに月沢(つきさわ)くんをベンチに座らせた。