総長、私のリボンほどいて。🎀



「…ありす、今日も頑張れよ」
 その日の深夜。氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが私の頭を優しく撫でた。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは部屋から出て行く。
 ぱたん、と閉まる部屋の扉。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、体大丈夫みたい。
 よし、着替えよう。

 私はガタッと椅子から立ち上がりベットの前で、
 だっさいTシャツを脱ぎ、裾にリボンがついた紺色のゆるTシャツに着替える。

 下は短パンのままでいっか。

 ウィッグはどうしよう…。
 金髪のままの方がわざわざ髪の事話す必要ないしいいかも…。
 だけど、

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんとの約束を今日も破ることになる。

 それは絶対にだめ。
 今更被っても金髪見られちゃってるし意味ないけど、私、約束守りたい。

 私は黒のふわロングのウィッグを被る。

 うん、昨日よりはマシになったかな…。

 昨日会えたからって月沢 (つきさわ)くんに今日も会えるとは限らない。
 だけど…会いに行かなきゃ何も始まらないから。