総長、私のリボンほどいて。🎀


「…ありす」
 月沢(つきさわ)くんに呼ばれて見る。

 上半身裸のまま、ふわふわのタオルで体を拭いていた。

「わ、私がタオルで……あ……」

 あばら骨のギブスを見て、胸がきゅっと痛む。

「…かっこ悪いよな」

 私は首を横に振る。
「そんなことない。かっこいいよ!」

「…そう。じゃあありす、背中拭いて」

「わ、分かった」
 タオルを受け取ると、背中を優しく拭いた。

月沢(つきさわ)くん、終わったよ」

「…お前は脱がねぇの?」

「え……あ、もしかして汗臭い!?」
 私は、くん、と自分のTシャツの香りを嗅ぐ。

「…いや、冗談だから気にすんな」

「……て」

「…は?」

 私は両手でぎゅっと自分のTシャツの裾を持つ。