総長、私のリボンほどいて。🎀


 危なかった……。

 もう少しで“会いたい”って言いそうだった。

 そんなの、無理なのに。
 電話やライン出来るだけでも幸せなことなのに、私、我儘(わがまま)だ。
 でも。

 私はぎゅっとスマホを抱き締める。

 会いたくて仕方がないの。




 ベットが上がった状態で寝ている怜王(れお)はスマホをじっと見つめていた。

 着替えは電話をする前に下っ端に頼んで済ましており、怜王(れお)はズボンにスマホを入れて、
 ベットから降り、扉まで歩いて行く。

怜王(れお)、行くのか?」
 氷雅(ひょうが)が、カーテン越しから尋ねる。

「…あぁ」

「ありすに会いに?」
「それとも、親父に会いにか?」

 怜王(れお)は両目を見開く。

「…昨日の夜の電話聞いてたんかよ」

「あぁ。隣だから聞きたくなくても聞こえる」

「…親父に会って話つけた後、ありすに会いに行く」
「…ありすが待ってるんで」

「そうかよ。なら上手く話しつけておいてやる。行って来い」
 氷雅(ひょうが)がそう言うと怜王(れお)は病室から出て行った。