総長、私のリボンほどいて。🎀


「ウチのクラスになんか用事?」
 前扉から出て来た男の子に尋ねられた。

 さらさらの黒髪に少女と見まがう線の細い顔立ち。
 ミステリアスな雰囲気だが爽やかさも持ち合わせ、落ち着いた物腰の優等生美男子。

「…!」
 私は慌ててB組に駆け戻る。

「はぁっ、はぁっ…」

 ――――あんなクズな生徒、気にかけるだけ時間の無駄だ。
 白瀬(しらせ)先生の言葉が脳裏に()ぎった。

 そうなのかもしれない。
 白瀬(しらせ)先生が言うように今すぐ忘れた方がいいのかもしれない。
 だけど…。