「…でも凜空の親父に素性はバレた」
「…辞めたりしないよな?」
月沢くんが尋ねると、
「合併したばっかで辞める訳ないだろ。親父にはすぐに退団しろって命令されたけど高校卒業まで両立して上手くやるさ」
「高校卒業まで?」
左手で点滴スタンドを支えに座っている私が聞き返すと氷雅お兄ちゃんが口を開く。
「暴走族は高校卒業したら退団して」
「総長は辞めて次に引き継ぐことに決まってんだよ」
「そうなんだ……」
病院を継ぐことと暴走族の両立…大変そうだけど夜野くんならきっと大丈夫だよね……?
「この件はこれで終わりだ。それで鏡」
氷雅お兄ちゃんに呼ばれ、天川くんの体がびくつく。
「はい、総長」
「鉄パイプで頭殴られてたんこぶってお前、どんだけ石頭なんだよ」
え、たんこぶ?



