総長、私のリボンほどいて。🎀


星野(ほしの)さん!?」
 遠くから看護師が声を上げ、隣にいる夜野(やの)くんのお父さんは驚く。

 ふたりが慌てて歩いて来るのが見え、

 ――――ガラッ!
 私は隣の部屋の扉を開け、中に入る。

「え!?」

「ありすちゃん!?」

 窓の前に立った三月(みつき)くんと夜野(やの)くんが叫ぶと、
 ドア側に立った飛高(ひだか)くんと診察衣をまとい、椅子に座った天川(あまかわ)くんも驚く。

「え……天川(あまかわ)くん!?」
「みんなもなんでここに……」

 窓のカーテンは少し開いており、綺麗な三日月が見える。

 2人部屋の仕切りのカーテンは全開していて、
 窓側のベットにあばら骨にギブスを嵌め、診察衣をまとった月沢(つきさわ)くん、

 ドア側のベットには右手と左足を包帯でぐるぐる巻きにされ、同じ診察衣の氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが寝ていた。

月沢(つきさわ)くん、氷雅(ひょうが)お兄ちゃん」
 呼びかけると、ふたりの瞼が持ち上がった。