「月沢く…ゴホゴホッ…」
「…もう大丈夫だ」
「大丈夫じゃねぇ」
氷雅お兄ちゃんは冷酷な表情を浮かべる。
「ありすにこれ以上、手を出すな。全員殺す」
黒雪と有栖の親衛隊はひどく怯えた。
「…全面抗争は終わりだ! 今からタイマンを張る!!」
月沢くんが大声で叫ぶと、
廃墟に全面抗争を止めた黒雪と有栖のケツ持ちの下っ端から、特攻隊長や奇襲隊長が次々に中に入ってくる。
「鏡!」
飛高くんは天川くんの前に崩れ落ち、
三月くん、夜野くん、夕日ちゃんは私の近くまで歩いて来た。
「…ありすを頼む」
月沢くんは夕日ちゃんに私を託す。
「月沢く…」
「…そこで見てろ」
あぁ、もう止められないんだ……。
月沢くんは氷雅お兄ちゃんと中央に立つ。
夏の夜風が吹き、月沢くんと氷雅お兄ちゃんの特攻服の上着の裾がふわり、と上がる。



