総長、私のリボンほどいて。🎀


「全面抗争を止めに来ただと!?」
「ふざけんな!!」

 黒雪(くろゆき)有栖(ありす)の親衛隊が叫び、中に入って来て、私を囲う。

 そして、有栖(ありす)の親衛隊である紫髪の男が、
 ドサッ…。
 私の前に天川(あまかわ)くんを投げ捨てた。

天川(あまかわ)…くん…?」

「こいつ、死んだよ」
 紫髪の男がニヤッと笑う。

 死…んだ……?

 私はキッ! と睨むと紫髪の男の胸倉をぎゅっと掴む。

 もう、流れ落ちる涙を止めることが出来なかった。

「なんで!? なんで殺したの!? なんでよお……!!」

黒雪(くろゆき)だからに決まってんだろ!? 離せよ!」
 紫髪の男は私を突き飛ばす。

「きゃっ!」
 視界がぐにゃりと歪み、私はその場で倒れる。

「ゴホッ、ゴホッ…」
 私は血を吐く。

 やばい、唇切れた……。

 紫髪の男が私の右腕を掴むとそのまま持ち上げる。

「なんだ? 口ほどにもねぇな」
「全面抗争を止めるなんて無理なんだよ!」
「総長のガチ喧嘩、邪魔すんじゃねぇよ!!」

「…邪魔なのは」
「てめぇだ!!」

 月沢(つきさわ)くんと氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの叫び声が聞こえたと同時にふたりが走って来て、
 紫髪の男を木刀で殴り倒し、月沢(つきさわ)くんが私を抱き止める。