総長、私のリボンほどいて。🎀


 私の目が揺れる。

 月沢 (つきさわ)くんが不登校?

 胸がドクンドクン、と嫌な音を立てる。

「いつから…ですか?」

「高2の春からだ」
「みんなもうとっくに知っている」

 ショックで私の両目から光が消えた。

 そんな…。
 知らなかったの私だけ?

星野(ほしの)、無理に人と関われとは言わないが」
「もっと周りを見た方がいい」

「っ…」

「なぜ今頃、月沢 (つきさわ)のことが気になったのかは分からないが」
「あんなクズな生徒、気にかけるだけ時間の無駄だ」
「今すぐ忘れた方がいい。では」
 白瀬(しらせ)先生はそう言って廊下を歩いて行った。