総長、私のリボンほどいて。🎀


 めちゃくちゃキレてる…どうしよう…。
 これはもう正直に言うしかないよね……。

「……月沢(つきさわ)くんの部屋、です」

『あ?』

 ひいいっ。

「ごめんなさ…夜野(やの)くんからの電話で月沢(つきさわ)くんが風邪ひいて倒れてるの知って」
「私のせいで雨に濡れたから、いても立ってもいられなくて……」

『だからって何時までいんだ? 今深夜3時だぞ』

 え、もうそんな時間に!?

『早く帰って来い。今日から学校だろぉが』

 そうだった……でも。

 スマホを右耳に当てたまま、ぎゅうっと握り締める。
「……やだ、行かない。休む」

『あーそうかよ。なら勝手にしろ』

「あ、あの、氷雅(ひょうが)お兄ちゃ…」

『…朝迎えに行く』

 ブチッ!

 電話切られちゃった……。

 私の両目がじわりと潤む。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、なんで?
 すぐ連れ戻しに来てもおかしくないのに…。
 気を遣ってくれたの?

「…星野(ほしの)

「あ、月沢(つきさわ)くん…起こしちゃったね」

「…起こしちゃったね、じゃねぇわ」
「…なんで帰らなかったんだよ」