総長、私のリボンほどいて。🎀



 それからしばらくして、目が覚めた。

 ……あれ?
 タクシーは?
 ここ、私の部屋じゃない?
 なんで月沢(つきさわ)くんベットに寝て……あ。

 帰りたくなくて月沢(つきさわ)くんの部屋に少しだけお邪魔させてもらって看病するはずが、
 月沢(つきさわ)くん先にベットで寝ちゃって、私も寝顔見ながら知らない間に伏せ寝しちゃったんだ……。

 あの日はみんなと居間にいたけど、部屋でふたりきりなんて不思議。
 バイクのヘルメットが壁掛けハンガーにかかってて、整頓されたかっこよくて綺麗な部屋……。
 ベットは月沢(つきさわ)くんの甘い香りがする……。

 …あれ? スマホの着信音が鳴ってる?

 私はふわぁ、と欠伸(あくび)をしつつ、隣に置いてあるスマホの応答のボタンをタップし、右耳にスマホを当てる。
「…もしもし?」

『ありす』

 その声を聞いた瞬間、私の意識がはっきりとした。

「ひょ、氷雅(ひょうが)…お兄ちゃん…」

『ラインしても電話しても出ねぇし』
『お前、一体今、どこにいんだよ?』