そして夜野くんが落ち着いた後、三月くんがタクシー2台を呼んだ。
「ありすちゃん、今日はごめんね」
夜野くんが謝ると私は首を横に振る。
「じゃあ怜王、またな」
「ありす、またね」
三月くんと夕日ちゃんはお別れの挨拶をして、
夜野くんも月沢くんとアイコンタクトをした後、3人で前のタクシーに乗った。
「… 氷雅は?」
月沢くんが尋ねてきた。
「スマホ見たけど、まだ何も届いてないから大丈夫」
「…そう。なら早く帰ろう」
「うん…」
まだ、帰りたくないのに…。
一緒に後ろのタクシーに乗ると扉が閉まり、タクシーが動き始めた。
やだ、やだよ。
進まないで、停まって。
月沢くんと一緒にいたいよ…――――。



