「あぁ、気まずいね。だから優等生のフリよろしく」
夜野くんがそう言うと、月沢くんと夕日ちゃんは黒のウィッグを被る。
私、ウィッグ被ってて良かった……。
そう思いつつも悲しい気持ちになり、ぎゅっと月沢くんの手を握った。
「はい、翔も」
「すげえ、夕日サンキュー」
三月くんは黒のウィッグを受け取って被る。
「…星野、大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
ぼんやりと夜景が私の両目に映り、通り過ぎていく。
ねぇ、月沢くん、
私達は偽らないと生きていけないのかな?
なんで、ありのままじゃだめなんだろう。
メニュー