そして校舎の中を通ってなんとか抜け穴を抜け、正面玄関の前に出ると、ワゴンタクシーが一台停まっていた。
「え、ワゴンタクシー!? 翔が呼んだの!?」
「は!? 俺は呼んでねぇ」
「逃がさないぞ!」
白瀬先生がそう叫び後ろから追いかけてくる。
「もう乗っちゃえ」
夜野くんを先に乗せると夕日ちゃんも乗り込み、中央の座席に座る。
三月くんも私達を乗せると自分も乗り込んで、3人で1番後ろの座席に座った。
タクシーの男の運転手さんが目を見開く。
「おい、君達!?」
「…あ? てめぇ何見てんだ? 早く出せ」
夕日ちゃんが悪魔のような表情で言うと、
「ひゃい」
タクシーの運転手さんが裏返った声で答え、タクシーが走り出す。
白瀬先生は追いかけるのを諦め、ワゴンタクシーをただ見つめていた。



