総長、私のリボンほどいて。🎀


 その後泣き止むと月沢(つきさわ)くんは夜野(やの)くんを夕日(ゆうひ)ちゃんに預け、私の前まで歩いて来た。

 月沢(つきさわ)くんが木のロープをほどく。
 両手が解放されると月沢(つきさわ)くんは私の前にしゃがむ。

「…星野(ほしの)、待たせたな」

月沢(つきさわ)くん…!」
 私は、がばっと月沢(つきさわ)くんを抱き締める。
 月沢(つきさわ)くんも抱き締め返す。

「…こんな目に合わせて悪かった」
 月沢(つきさわ)くんは悲痛な表情で言う。

「ううん…月沢(つきさわ)くんに…会えたから…もういい」
「私こそ…ごめんなさい」
「風邪ひいたの私のせい…」

「…お前のせいじゃねぇよ」

 私は心配そうな表情を浮かべる。
「でも凄い汗…」

「…帰ってから濡れたまま着替えずにボーッとしてた俺が悪…ゴホゴホッ!」

月沢(つきさわ)くん…!」
 私が叫ぶと月沢(つきさわ)くんは決意の眼差しで私を見つめた。

「…はぁ…俺、諦めねぇ」
「…生きてお前らといることも」
「…星野(ほしの)、お前のことも」

「うん…私も諦めないよ」