その後泣き止むと月沢くんは夜野くんを夕日ちゃんに預け、私の前まで歩いて来た。
月沢くんが木のロープをほどく。
両手が解放されると月沢くんは私の前にしゃがむ。
「…星野、待たせたな」
「月沢くん…!」
私は、がばっと月沢くんを抱き締める。
月沢くんも抱き締め返す。
「…こんな目に合わせて悪かった」
月沢くんは悲痛な表情で言う。
「ううん…月沢くんに…会えたから…もういい」
「私こそ…ごめんなさい」
「風邪ひいたの私のせい…」
「…お前のせいじゃねぇよ」
私は心配そうな表情を浮かべる。
「でも凄い汗…」
「…帰ってから濡れたまま着替えずにボーッとしてた俺が悪…ゴホゴホッ!」
「月沢くん…!」
私が叫ぶと月沢くんは決意の眼差しで私を見つめた。
「…はぁ…俺、諦めねぇ」
「…生きてお前らといることも」
「…星野、お前のことも」
「うん…私も諦めないよ」



