夜野くんの額から汗が垂れる。
「はぁ…さすが総長…やっぱ敵わねぇな」
「…なんでこんなことしたんだよ?」
「ありすちゃんのことお前が諦めようとしてるからだよ」
「お前、氷雅にわざと殺されて自分だけが犠牲になればそれでいいって思ってるだろ」
月沢くんの前髪が両目にかかる。
「…思ってねぇよ」
「いや、思ってる。いつも自分のことは後回しだからな、お前は」
「ありすちゃんはな、白いサワーの缶チューハイお前が好きって知っただけで無理して飲んだんだ」
「そんだけお前は愛されてんだよ」
「ありすちゃん達だけじゃない、俺達にも。だから」
夜野くんは一筋の涙を流す。



