総長、私のリボンほどいて。🎀


 私が必死に名前を呼ぶと、
 月沢(つきさわ)くんは避けずに総長たる冷気を放ちながら夜野(やの)くんを睨み付ける。

 夜野(やの)くんは(おく)し、拳の動きがほんの一瞬止まった。

 月沢(つきさわ)くんの握り締めた右拳が月の光で閃き、

 ――――ドスッ!
 その満ちた一撃が夜野(やの)くんのみぞおちに深く食い込んだ。

「がはっ…」

 月沢(つきさわ)くんが右拳を離す。
 夜野(やの)くんは前に倒れ、月沢(つきさわ)くんはその体を受け止めた。