私が必死に名前を呼ぶと、 月沢(つきさわ)くんは避けずに総長たる冷気を放ちながら夜野(やの)くんを睨み付ける。 夜野(やの)くんは臆(おく)し、拳の動きがほんの一瞬止まった。 月沢(つきさわ)くんの握り締めた右拳が月の光で閃き、 ――――ドスッ! その満ちた一撃が夜野(やの)くんのみぞおちに深く食い込んだ。 「がはっ…」 月沢(つきさわ)くんが右拳を離す。 夜野(やの)くんは前に倒れ、月沢(つきさわ)くんはその体を受け止めた。