総長、私のリボンほどいて。🎀


 月沢(つきさわ)くんと夜野(やの)くんは静かに見つめ合う。

 そして、夜空に薄っすらと月が光り輝いた瞬間、
 夜野(やの)くんは地面を蹴り、空気を引き裂いて右拳を首元目掛けて撃つ。

 月沢(つきさわ)くんが打突を右に避けると、夜野(やの)くんは左拳を首元に繰り出す。

 月沢(つきさわ)くんは両頬ぎりぎりを(かす)めながら交互に避ける動きを何度か繰り返す。

 月沢(つきさわ)くん…辛そう。
 頑張って……!

「避けてばっかでダッサ」
「一発で決めるんじゃなかったんかよ!」
 夜野(やの)くんはそう叫び、中段蹴りを繰り出す。

 月沢(つきさわ)くんは両腕で受け止め押し返すと、
 続けて上段回し蹴りが繰り出された。

 体を反らし、バク転して回避するも月沢(つきさわ)くんはよろける。

「もらったぁぁあああああ!!」
 夜野(やの)くんは顔面目掛けて右拳を鋭く突き出す。