総長、私のリボンほどいて。🎀


「…何追いかけて来てんだよ」
「もう兄貴じゃねぇって言っただろ!」

「っ…」

「…無理矢理キスしたんだぞ?」

 私は首を横に振る。
「違う、無理矢理じゃない」

「違わねぇ」
「キメェだろ。早く帰れよ」

「帰らない」
 私は強く言い切る。

「……手紙読んだよ」
「金髪の私、嫌だったんだね」

「あぁ」
「お前うぜぇし、うっとうしいんだよ」
「小さい頃から毎日毎日、お前の面倒ばっかで、だりぃんだよ」
「だから今すぐ失せろ」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは冷たくぶっきら棒に言う。

「やだ!」
 私は駆けていき後ろから抱き締める。

 涙が頬を濡らしていく。

「気持ちに答えられなくてごめんなさい」
「傷つけてごめんなさい」
「ひどくて悪い偽者の妹でごめんなさい」

「あー、謝んじゃねぇよ! うぜぇな!」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが抵抗すると、

 ぐらっ。
 私はバランスを崩し、床に倒れた。

「あり…」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはそう名前を言いかけ振り返りそうになるも、ぐっと(こら)える。

 私は立ち上がり、後ろから抱き締め返す。