総長、私のリボンほどいて。🎀


「…どうしたんだよ?」

氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが…出て行っちゃった」
「きっと教会に行ったんだと思う」
「行かなきゃ」

「…おい!」

 私は裸足のままエレベーターまで駆けていく。

 月沢(つきさわ)くんが追いかけて来て私の右腕を掴む。

「…待てって」
「…お前、裸足のまま教会まで行くつもりなのか?」

「放して!」
「早く行かないと氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが…」

「…星野(ほしの)、落ち着け。冷静になれ!」
「…そもそも教会ってどこの教会だよ!?」

「聖アイス教会」

「…は? 聖アイス教会!? 何キロあると思ってんだよ?」

「分かんない。だけど大丈夫、行ける」
「だから放して!!」

「…星野(ほしの)!」
 月沢(つきさわ)くんは私をぎゅっと抱き締める。

「…分かった。俺が聖アイス教会まで連れてってやる」