――――本物の兄妹の絆を守りたかった。
だから例え“偽物”でも妹として、
ずっと守ってきた。
なのにさよならなんて、
このまま、
終わり、だなんて嫌だよ。
私は手紙を持ったまま、玄関まで駆けて行き、裸足のまま扉を開けて外に出る。
5階から下を見ると、黒のバイクが走っていくのが見えた。
「氷雅お兄ちゃん!」
「やだ、一人にしないで!!」
「氷雅お兄ちゃん!!!!!」
私は無我夢中で泣き叫ぶ。
隣の部屋の扉が開く。
黒のTシャツにネイビーのTシャツを重ね着し黒のスキニーパンツを穿いた月沢くんが出て来た。
「…星野!」
え、月沢くん!?
「なんで……」
「…なんでじゃねぇわ」
「…部屋までお前の声聞こえたわ」
あ……。



