総長、私のリボンほどいて。🎀


 私の両肩が震える。

「ひどい…ひどいよ…」

 ……なんで、

 お母さんもお父さんも、

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんも、

 手紙残すの?

「どうせ出て行くんだったら黙って行ってよ!!」

 一度壊れた関係は元には戻らない。
 だから夢の中で、

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんと私の手が離れた。

 そして“現実も”

 これからどうしよう。
 バイトして一人で生きて行けるかな……。

 ふたりでも、だめだったのに?

「…結局、私もひとりでもふたりでも生きて行けないんだ」

 なら、どうする?
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんを追いかける?

 せっかく突き放してくれたのに?

「……突き放す?」

 あ……。

 私は自分の口に左手を当てる。

 もしかして昨日、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが告白したのも、
 キスしたのも、この手紙も、
 全部私に嫌われる為だったの?