私の両肩が震える。
「ひどい…ひどいよ…」
……なんで、
お母さんもお父さんも、
氷雅お兄ちゃんも、
手紙残すの?
「どうせ出て行くんだったら黙って行ってよ!!」
一度壊れた関係は元には戻らない。
だから夢の中で、
氷雅お兄ちゃんと私の手が離れた。
そして“現実も”
これからどうしよう。
バイトして一人で生きて行けるかな……。
ふたりでも、だめだったのに?
「…結局、私もひとりでもふたりでも生きて行けないんだ」
なら、どうする?
氷雅お兄ちゃんを追いかける?
せっかく突き放してくれたのに?
「……突き放す?」
あ……。
私は自分の口に左手を当てる。
もしかして昨日、氷雅お兄ちゃんが告白したのも、
キスしたのも、この手紙も、
全部私に嫌われる為だったの?



