それから30分経っても氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは呼びには来なかった。 おかしいな…いつもならもう呼びに来てるのに…。 あ、もしかしてまた倒れて……。 私は扉を開け、キッチンまで早足で歩いて行く。 カレーの香り? 鍋の蓋を開けるとカレーが入っていた。 カレーはしゃびしゃびで、炒めて煮た豚こま切れ肉に玉ねぎとえのきだけが入っていた。 これ、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんと一緒に食べた10分で出来るカレー…。 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは? 居間のテーブルを見ると手紙が置いてあった。 私は右手に取って見る。