総長、私のリボンほどいて。🎀


 ――――今、分かった。

 “氷雅(ひょうが)、ふたりで生きろ”

 黒坂翼輝(くろさかつばき)のあの言葉は、
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの“女”としてふたりで生きろって意味だったんだ。

 黒坂翼輝(くろさかつばき)氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの気持ち、知ってたんだ。

「本物の兄貴になって守ってやりてぇって、金髪に染めたあの日からずっと」
「だから」

「お前が泣いてんの見るとたまんねぇんだよ」

 ――――グイッ!
 右腕を掴むと氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはそのまま私の部屋に入っていく。

「え、え、氷雅(ひょうが)お兄ちゃ…」

 ドサッ……。

 え…ベッドに押し倒されて……。

「もう兄貴じゃねぇ」

 あぁ、氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、本気、なんだ。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの望むことは全部してきた。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんのこと嫌いじゃない。
 すごくすごく大事。

 だけど、
 私、月沢(つきさわ)くんが……。