――――今、分かった。
“氷雅、ふたりで生きろ”
黒坂翼輝のあの言葉は、
氷雅お兄ちゃんの“女”としてふたりで生きろって意味だったんだ。
黒坂翼輝は氷雅お兄ちゃんの気持ち、知ってたんだ。
「本物の兄貴になって守ってやりてぇって、金髪に染めたあの日からずっと」
「だから」
「お前が泣いてんの見るとたまんねぇんだよ」
――――グイッ!
右腕を掴むと氷雅お兄ちゃんはそのまま私の部屋に入っていく。
「え、え、氷雅お兄ちゃ…」
ドサッ……。
え…ベッドに押し倒されて……。
「もう兄貴じゃねぇ」
あぁ、氷雅お兄ちゃん、本気、なんだ。
氷雅お兄ちゃんの望むことは全部してきた。
氷雅お兄ちゃんのこと嫌いじゃない。
すごくすごく大事。
だけど、
私、月沢くんが……。



