総長、私のリボンほどいて。🎀


 私の両目から光が消える。

 恐る恐る月沢(つきさわ)くんの顔を見ると、
 痛々しいくらい甘く切なげな表情を浮かべていた。

 私は見ていられなくて逃げるように自分の部屋に入った。

 扉の鍵をかけ、

 ――――シャッ!
 水色にゴールドの星柄がついたカーテンも思い切り閉め、その場で崩れ落ちる。

月沢(つきさわ)…くん…」

 私はぎゅっとアイスキャンディーの袋ごと抱き締める。

「ごめん…なさ…ごめん…なさい…」
「うわああああぁぁぁぁ……」

「ありす、大丈夫か?」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが廊下から声をかけて来た。

 私はハッとする。

 やばい。

 私は鞄のファスナーを開け、アイスキャンディーを袋ごとタオルに包んで突っ込むと鞄を再び閉めた。

「おい、ありす!」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが部屋のドアノブに手をかけるのが音で分かった。

「入って来ないで!」
「大丈夫だから…もう放っておいて」