総長、私のリボンほどいて。🎀


「それで今日の早朝、喧嘩して部屋飛び出して」
「気づいたら小学6年の時、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんとゲーセンの帰りに通ったことがある裏道にいて」

黒坂翼輝(くろさかつばき)と再会したの」

 月沢(つきさわ)くんは両目を見開く。

黒坂翼輝(くろさかつばき)は私のことを覚えていて」
「その後、黒雪(くろゆき)のナンバー3の飛高(ひだか)くんに捕まって、目覚めたら倉庫で横たわってた」

氷雅(ひょうが)お兄ちゃんがすぐに助けに来てくれたけど、飛高(ひだか)くんのスマホで黒坂翼輝(くろさかつばき)に」

有栖(ありす)黒雪(くろゆき)、この場でどちらか選べ。答え次第では殺す」

「って脅されて私…」

 私はぐっと涙を堪える。

「“黒雪(くろゆき)を選びます”って言った」

「…それってあいつを選んだってことだよな?」

「……うん」

 月沢(つきさわ)くんの顔、見れない。

 ねぇ、月沢(つきさわ)くん、
 今どんな顔してる?

「…そう。やっぱり」