総長、私のリボンほどいて。🎀


月沢(つきさわ)くん、昨日はベランダ行けなくてごめんね」

「…食べるか?」
 月沢(つきさわ)くんは袋に入った白いサワー味のアイスキャンディーを仕切り板の穴から手渡してきた。

「うん」
 私は仕切り板に近づいてとっさに手を伸ばす。

 袋に入った白いサワー味のアイスキャンディーを受け取った瞬間、指先が少し触れた。

 私はすぐに手を引っ込める。

「…何かあった?」

「え?」

「…泣きそうな顔してる」

 私は月沢(つきさわ)くんから目線を外すと夜空を見上げる。

「…氷雅(ひょうが)お兄ちゃん黒髪だった」
「私…氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの妹じゃなかった。血が繋がってなかったの」

「…そう、嬉しく…ねぇの?」

「え?」

「…あいつと付き合いたいって思ったことは?」

 私と氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが付き合う!?

「ないよ…」

「…あいつが思ってたら?」

 私はドキッとする。

「やめて、そんなのある訳ないよ」

「…だよな」

「うん…」