総長、私のリボンほどいて。🎀


「――――よし、正常に戻ったみてぇだな」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはそう言うと私を離し、しゃがんだまま背中を向ける。

「乗れ」

「え、でも……」

 高校生にもなっておんぶだなんて恥ずかしい……。

「ほら早くしろ」

 私は氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの首に両手を回す。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは私をおんぶして立ち上がる。

「相変わらず軽ぃな」
「てかお前寝れてねぇだろ」

「なんで…」

「目の下クマ出来てる」

 え、クマ!?

「家に着くまで寝てろ」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはそう言って歩き出す。

 こんな状態で眠れる訳ないって思ってたけど、うとうとしてきた……。
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの背中、すごく安心する……。

 金髪の私と黒髪の氷雅(ひょうが)お兄ちゃん。

 周りから見たらきっと兄妹に見えてないよね…。
 それでもいいや。

 私、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの妹でいたい。

 私はそう思いながら眠りについた。