総長、私のリボンほどいて。🎀


「なんで…来たの?」
「偽りの氷雅(ひょうが)お兄ちゃんなんて大嫌い…って言ったでしょ…?」

「大嫌いでも構わねぇよ」
「ありす、帰るぞ」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはそう言って、きゅっきゅとリボンをほどく。

 拒否ったのに、
 いつもぶっきら棒なのに、
 なんで… そんな優しくほどくの?

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが抱き起こすと私はぎゅっとグレーの長袖Tシャツを掴む。

「ありす?」

「はぁっ、はぁっ…」

 まずい、上手く息が出来ない。
 苦しい。

 大嫌いって言ったくせに氷雅(ひょうが)お兄ちゃんに頼るだなんてだめ。
 だめ、なのに。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは私を抱き締めて頭を撫でる。

「ありす、ゆっくり息吸って吐け」
「大丈夫だ。俺がついてるからな」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん……。