総長、私のリボンほどいて。🎀


 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの表情が冷酷に変わる。
「今日のことは誰にも言うんじゃねぇ。分かったな?」

「はい」

「もう帰れ」

 飛高(ひだか)くんはもう一度頭を下げるとこの場から立ち去った。

 どうしよう… 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんとふたりきりに…。

 今すぐ逃げたい…だけど体がぴくりとも動かない。
 冷や汗が止まらない。

  月沢(つきさわ)くんに軽いショック状態で保健室に運ばれた時よりひどいかも……。

「ありす!」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが地面に横たわる薄いブルーのトップスにショートパンツ姿の私の隣にしゃがみ、
 背中で縛られた両手のリボンをほどこうとする。

「触…らないで」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは両目を見開く。