総長、私のリボンほどいて。🎀


 電話が切れた。

 飛高(ひだか)くんは、はー、と息を吐く。

 飛高(ひだか)くん、表情変わらないから平気に見えたけど、そうじゃなかったんだ…。

 それに黒坂翼輝(くろさかつばき)の過去があんな残酷だったなんて…。

 飛高(ひだか)くんが銃のハンマーをデコックし、スマホと一緒に特攻服の内ポケットに入れると、

千宙(ちひろ)、今のモデルガンだよな?」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが呼びかけた。

 モデル…ガン?

 飛高(ひだか)くんの体がびくつき、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんに深々と頭を下げる。

「はい、総長! ここにありすさんを運んだ時、置いてあり使いました」
黒坂(くろさか)先輩に頼まれて断り切れませんでした」

千宙(ちひろ)、頭を上げろ」

 飛高(ひだか)くんがその通りにすると、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは近づいて行き、右肩をぽんっと叩く。
「連絡してくれて助かった」

「総長……髪、黒…」