電話が切れた。
飛高くんは、はー、と息を吐く。
飛高くん、表情変わらないから平気に見えたけど、そうじゃなかったんだ…。
それに黒坂翼輝の過去があんな残酷だったなんて…。
飛高くんが銃のハンマーをデコックし、スマホと一緒に特攻服の内ポケットに入れると、
「千宙、今のモデルガンだよな?」
氷雅お兄ちゃんが呼びかけた。
モデル…ガン?
飛高くんの体がびくつき、氷雅お兄ちゃんに深々と頭を下げる。
「はい、総長! ここにありすさんを運んだ時、置いてあり使いました」
「黒坂先輩に頼まれて断り切れませんでした」
「千宙、頭を上げろ」
飛高くんがその通りにすると、氷雅お兄ちゃんは近づいて行き、右肩をぽんっと叩く。
「連絡してくれて助かった」
「総長……髪、黒…」



