『千宙、銃を下ろせ』
飛高くんはクールな表情を浮かべたまま銃を下ろした。
『素晴らしい』
『さすがは氷雅の妹だけのことはある』
「私が妹……?」
地面に横たわったまま聞き返す。
『そうだ。“本物の妹”だ』
『そして、今のがお前の本音だ』
私の両目から光が消える。
『人は窮地に陥る時、本性を表す』
『氷雅、これでありすはお前のものだ』
『黒雪がお前達を全力で守るだろう』
「黒坂先輩、もしかして俺の為に…?」
氷雅お兄ちゃんは動揺しながらも尋ねる。
『お前を黒雪に引き入れる前、俺には雪という妹がいた』
私達3人は驚く。
『小5の時、親父が再婚して血の繋がりがない妹が出来た』
『だが、俺の親父も新しいお袋も中1の時に内輪揉めをし出て行った』
『俺達はふたりで生きて行こうと決めキスを交わしたが、現実は甘くはなかった』



