『お前は甘い。1つも守れないのに両方守れるはずがないだろう』
『今まで口を出さずに黙って見守ってきたが、お前は氷雅の妹だ』
『俺が特別に正してやろう』
「正す?」
「ありす!」
グレーの長袖のTシャツに長い紺色のアンクルパンツ姿の氷雅お兄ちゃんが駆けてきた。
「え、なんで……」
「俺が呼んだ」
飛高くんがクールな顔で言う。
「千宙! てめぇ一体どういうつもりだ!?」
「そんなに俺に殺されてぇのか!?」
氷雅お兄ちゃんは声を荒げながら叫ぶ。
『氷雅』
氷雅お兄ちゃんは動揺する。
「黒坂先輩? なんで…」
『俺が千宙に命令した』
氷雅お兄ちゃんは両目を見開く。



