総長、私のリボンほどいて。🎀



「……んっ」
 しばらくして目が覚めると、私はなぜか暗闇の倉庫の中にいた。

 え、両手後ろでリボンで縛られて……。

「起きたか」

飛高(ひだか)くん、なんで…」

「すまない」
「総長の妹に手荒な真似はしたくなかったんだが黒坂(くろさか)先輩に頼まれて断れなかった」

 え……頼まれた?

「いざとなったら助ける。今は耐えてくれ」

 ヴーヴー。

「…かかってきたな」
 飛高(ひだか)くんはそう言うと、黒色のスマホを右耳に当てる。

『準備は出来たか?』

「はい」

『なら代われ』

 飛高(ひだか)くんは私の右耳に黒色のスマホを当てた。

『さっきは監視官がいる手前、一言しか話せなかったが』

『ありす、お前は氷雅(ひょうが)の妹でありながらまだ月沢(つきさわ)の女でいる』

 え、なんでバレて……。

『そして有栖(ありす)黒雪(くろゆき)、どちらも守りたいと思っている』
『違うか?』

「それは……」