総長、私のリボンほどいて。🎀


 黒坂(くろさか)は監察官らしき男性と歩いて行く。

 姿が見えなくなると、私はその場に崩れ落ちる。

 私のこと覚えて……。
 なんで黒坂翼輝(くろさかつばき)が…。
 どうしよう…体が動かな……。

「大丈夫か?」
 黒の特攻服を着た黒髪の男の子が話しかけてきた。
 男の子はクールな顔つきをしている。

「誰…?」

「俺は暴走族黒雪(くろゆき)のナンバー3の飛高千宙(ひだかちひろ)だ」

 あ、思い出した。
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの後ろにいるバイクに乗ってた男の子…。
 ナンバー3だったんだ……。

「総長はどうした?」

「その、喧嘩しちゃって……」

「そうか。動けないのか?」

「はい」

「……」
 飛高(ひだか)くんは黙る。

 あれ?
 どうしたんだろう?

飛高(ひだか)くん?」

「なら俺が楽にしてやろう」

 トン。
 飛高(ひだか)くんは後ろから私の首に手を落とす。

 ふ…っ。
 目の前が真っ黒になり、

 私は飛高(ひだか)くんの胸に倒れ、意識を失った。