黒坂は監察官らしき男性と歩いて行く。
姿が見えなくなると、私はその場に崩れ落ちる。
私のこと覚えて……。
なんで黒坂翼輝が…。
どうしよう…体が動かな……。
「大丈夫か?」
黒の特攻服を着た黒髪の男の子が話しかけてきた。
男の子はクールな顔つきをしている。
「誰…?」
「俺は暴走族黒雪のナンバー3の飛高千宙だ」
あ、思い出した。
氷雅お兄ちゃんの後ろにいるバイクに乗ってた男の子…。
ナンバー3だったんだ……。
「総長はどうした?」
「その、喧嘩しちゃって……」
「そうか。動けないのか?」
「はい」
「……」
飛高くんは黙る。
あれ?
どうしたんだろう?
「飛高くん?」
「なら俺が楽にしてやろう」
トン。
飛高くんは後ろから私の首に手を落とす。
ふ…っ。
目の前が真っ黒になり、
私は飛高くんの胸に倒れ、意識を失った。



