「金髪に黒髪が少しだけ混ざってた時が何度かあって、ツートンに染めてるんだってずっと自分にそう思い込ませてた」
本物の兄妹の絆を守りたくて。
だけどそんなもの最初からなかった。
絆は“偽物”だったから。
それでも守りたかった。
守りたかったのに!!!!!
「なのにやっぱり黒髪だったんだね」
「本当の兄妹じゃなかったんだね」
私はぎゅっと両目を閉じる。
「なんで今更言うの!?」
「ずっと黙ってて欲しかった!!」
「ありす…」
「置いて行った手紙もそう」
『ありす、氷雅、
あたし達ね、ずーっとあんた達が母と同じ金髪なのが嫌だった』
「って書いてあったけど、お母さん、嘘が下手だよね」
「嫌だったのは私だけ」
私は顔を上げると左手で自分の金髪をぐちゃぐちゃに掴んで氷雅お兄ちゃんに見せつける。
「この、この金髪が私を苦しめる」
「ウィッグをいくら被っても私が金髪なのは変わらない」
「好きでこんな色で生まれたんじゃないのに!!」



