「なんで金髪なんかに染めるの!?」
「黒髪でいいじゃない!」
「何がそんなに不満なの!?」
「ってお前の母親に毎日ガミガミ言われて説得すんのに苦労したけど、金髪兄妹って渋々受け入れてくれた」
「でも小学校上がる頃には、ありすだけが本物の金髪で祖母と同じ金髪ってだけでお前のこと育てるのが両親とも嫌になってて」
「ほぼお前のことを俺に任すようになったわ」
あぁ、やっぱり、
お母さんもお父さんも私のこと嫌いだったんだ…。
「お前は両親が出て行ってショック受けてたけど、血の繋がり関係なく、俺は出て行ってくれて良かったって」
「髪の色だけで生んだ子供大事に出来ねぇ両親なんていらねぇって今でも思ってる」
私は氷雅お兄ちゃんに右手を掴まれたまま俯く。
「ありす?」
「さっきは誤魔化したけど」
「……知ってた」
「氷雅お兄ちゃんが…本当は黒髪だって」
瞼に涙を滲ませ、震えた声で言うと氷雅お兄ちゃんは目を見張る。



