総長、私のリボンほどいて。🎀


「とにかくTシャツ着て」
 私が(かご)から取って手渡すと氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは首に巻いたタオルを私に手渡してグレーの長袖のTシャツを上から被る。

「いつも家では長袖Tシャツだね…熱くないの?」
 私は氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの首にタオルをかけながら問う。

「お前が選んでくれた奴だからこれがいい」

 予想外の答えに私は動揺する。
「…あ、髪、早く乾かさないと風邪ひいちゃうよ」

「夏だし放っときゃすぐ乾くだろ」

「だめだよ」
「あ、私がドライヤーで…」
 私はそう言ってドライヤーを取ろうとすると氷雅(ひょうが)お兄ちゃんに右手を掴まれる。

「乾かさなくていい」

「なんで?」
「妹なんだからもっと頼ってくれても」

「妹じゃない」

 え……?