月沢くんは私の頭をぽんっと叩く。
「…行こう」
「うん……」
玄関の自動扉が開き、私達は中に入る。
部屋の番号を入力すると自動扉が開き、エレベーターで5階まで上がっていく。
エレベーターの扉が開いた。
外に出て少し歩くとマンションの部屋の前に着き、私が玄関の扉を開ける。
黒の特攻服姿の氷雅お兄ちゃんが仁王立ちしていた。
「ありす!」
氷雅お兄ちゃんと月沢くんが見つめ合う。
「……」
「……」
「…月沢てめぇ、今までありすと一緒に?」
「…あぁ、ちゃんと別れ話して、それで送り届けに来た」
月沢くんは無表情な顔で答える。
「別れ話だ? てめぇやっぱ弄んでやがったんだな!?」
「…そう、俺がこんな女本気になる訳ないだろ」
――――グイッ!
氷雅お兄ちゃんが月沢くんの胸倉を掴む。
「月沢、今すぐ殺す」



