総長、私のリボンほどいて。🎀


 月沢(つきさわ)くんは私の頭をぽんっと叩く。
「…行こう」

「うん……」

 玄関の自動扉が開き、私達は中に入る。
 部屋の番号を入力すると自動扉が開き、エレベーターで5階まで上がっていく。

 エレベーターの扉が開いた。
 外に出て少し歩くとマンションの部屋の前に着き、私が玄関の扉を開ける。

 黒の特攻服姿の氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが仁王立ちしていた。

「ありす!」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんと月沢(つきさわ)くんが見つめ合う。

「……」

「……」

「…月沢(つきさわ)てめぇ、今までありすと一緒に?」

「…あぁ、ちゃんと別れ話して、それで送り届けに来た」
 月沢(つきさわ)くんは無表情な顔で答える。

「別れ話だ? てめぇやっぱ(もてあそ)んでやがったんだな!?」

「…そう、俺がこんな女本気になる訳ないだろ」

 ――――グイッ!
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが月沢(つきさわ)くんの胸倉を掴む。

月沢(つきさわ)、今すぐ殺す」