総長、私のリボンほどいて。🎀


 私は固まる。

「え……」

 そんな怖い運転なの!?

「…だからヘルメットつけた」
「…大丈夫、ゆっくり運転するから」

「え、暴走族の総長なのに?」

「…言っただろ」
「…俺が出来るのはお前を守ることだけだって」

 月沢(つきさわ)くん……。

 私は月沢(つきさわ)くんの肩に手を当てて唇にキスをする。

 月沢(つきさわ)くんはかっこいい表情で見つめたまま舌を絡めてきた。

 ほどけないように何度も深く、甘く。

 月沢(つきさわ)くんが唇を離すと両足の力が抜けて一緒に崩れ落ちる。

「…あー、なんなのお前」
「…やっぱヘルメットつけて正解だったわ」

 月沢(つきさわ)くんは私の背中を優しく撫でる。
 私は息を乱しながらも涙を零しながら笑う。

「…何その顔、マジ可愛いから」
 月沢(つきさわ)くんは親指で涙を拭き取ると私のシールドを降ろす。

「…もうキス禁止。俺がヤバい」

 私もヤバい。
 嬉しくてついキスしちゃった……。