「え?」 「…倒れる前からずっとそんな顔してる」 ずっと聞きたかった。 でも聞きたくなかった。 聞いてしまったら関係が終わってしまう気がして、 怖くて、とても怖くて。 だけど、 あぁ、もう、 聞くしかないんだ。 「捕まってた時」 「速水(はやみ)くんのスマホに天川(あまかわ)くんから電話がかかってきて聞いたの」 「…何を?」 私はぎゅっと自分の右手を握り締めて拳を作り、仕切り板の穴から月沢(つきさわ)くんを見つめる。