「ううん、お兄ちゃんが…」
夕日ちゃんの両目がキラキラと輝く。
「えー、えー、お兄ちゃんすごー」
「良かったら唐揚げ食べる? 美味しいよ」
「いいの!? 食べる!」
「…やめとけ」
月沢くんが止める。
「ちょ怜王、なんで止めるの!?」
「… 星野の弁当が汚れる」
「はぁー!?」
「…それで怜王、鞄の左脇ポケットに黒い物が?」
夜野くんが月沢くんに小声で尋ねる。
「…あぁ」
「…なるほどね。さっき全員の名前言ったのもわざとか」
「…恐らく放課後、黒雪は動く。その時は頼む」
月沢くんが小声で返すと、
夜野くんは三月くんの耳元で囁き伝えた。



