総長、私のリボンほどいて。🎀


「ううん、お兄ちゃんが…」

 夕日(ゆうひ)ちゃんの両目がキラキラと輝く。
「えー、えー、お兄ちゃんすごー」

「良かったら唐揚げ食べる? 美味しいよ」

「いいの!? 食べる!」

「…やめとけ」
 月沢(つきさわ)くんが止める。

「ちょ怜王(れお)、なんで止めるの!?」

「… 星野(ほしの)の弁当が汚れる」

「はぁー!?」

「…それで怜王(れお)、鞄の左脇ポケットに黒い物が?」
 夜野(やの)くんが月沢(つきさわ)くんに小声で尋ねる。

「…あぁ」

「…なるほどね。さっき全員の名前言ったのもわざとか」

「…恐らく放課後、黒雪(やつら)は動く。その時は頼む」
 月沢(つきさわ)くんが小声で返すと、

 夜野(やの)くんは三月(みつき)くんの耳元で囁き伝えた。