総長、私のリボンほどいて。🎀


「…分かったから落ち着け」

 私がコクンッと頷くと月沢(つきさわ)くんが口から右手を放す。

「…天川(あまかわ)っていう人とは話しただけ?」
「…何かされなかった?」

「何も…」

「…心配だから制服のポケットとか鞄とか見てもいいか?」

「うん」
 短く答えると月沢(つきさわ)くんは私をぎゅっと抱き締め、

 ウィッグ、
 制服の襟、左胸のポケットに袖、
 スカートのポケットを調べていく。

 やばい。
 心臓の音、月沢(つきさわ)くんに聞こえちゃう…。

「…やべぇな」

「え!? 何か見つかって…」

「…胸に耳当ててみろ」
 私は抱き締められたまま、耳を胸に当ててみる。

 え、月沢(つきさわ)くんの胸、ドキドキして…。
 心臓の音が速い…。

 まさか、月沢(つきさわ)くんも私と一緒だなんて――――。