総長、私のリボンほどいて。🎀


 私は驚く。
 月沢(つきさわ)くんのことがたくさん呟かれていた。

 え、こんなに!?
 どうしよう。
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんにバレるのも時間の問題かも…。

「…相変わらずくせぇ香りさせてんなぁ」
「…名前がありすで月沢(つきさわ)の香りがするなんて」
「…月沢(つきさわ)の女でほぼ間違いないね、ラッキー」
 天川(あまかわ)くんは誰にも聞こえない声で呟く。

 ガコンッ。
 電車が止まった。

 天川(あまかわ)くんは私に倒れかかる。
 そして私の鞄の脇に黒い物を落とす。

「…設置完了っと」

天川(あまかわ)くん、大丈夫?」

「うん、じゃあ俺ここで降りるね」

 天川(あまかわ)くんは、にこっと笑う。