私は驚く。
月沢くんのことがたくさん呟かれていた。
え、こんなに!?
どうしよう。
氷雅お兄ちゃんにバレるのも時間の問題かも…。
「…相変わらずくせぇ香りさせてんなぁ」
「…名前がありすで月沢の香りがするなんて」
「…月沢の女でほぼ間違いないね、ラッキー」
天川くんは誰にも聞こえない声で呟く。
ガコンッ。
電車が止まった。
天川くんは私に倒れかかる。
そして私の鞄の脇に黒い物を落とす。
「…設置完了っと」
「天川くん、大丈夫?」
「うん、じゃあ俺ここで降りるね」
天川くんは、にこっと笑う。
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