月沢くんは両目を見開く。
恥ずかしすぎて、顔見れない。
「だから、その、えっと…」
「…あー、良かった」
月沢くんは自分の前髪に手の平を当てる。
「…タガが外れて」
「…いきなりあんなキスしたから嫌われたんじゃないかって」
「月沢くんのこと嫌いになるはずない」
「…どんなことしても?」
月沢くんが無表情のまま聞き返す。
「うん」
「…そう」
「…じゃあ昼休みの続きするか」
月沢くんに右手を掴まれ、扉の裏のはしごの場所まで移動する。
こんな場所、あったんだ…。
はしごの前にお互い鞄を置くと、はしごの隣に座った。
「扉の横じゃ…ないんだね」
「…誰にも見せたくないし」
「…見せられないことするから」
私の顔が、かぁっと熱くなる。
「あ、月沢くん」
「私、ネクタイはまだ、ほどけそうになくて…」
「…ほどかなくていい」
「え?」



