総長、私のリボンほどいて。🎀


 月沢(つきさわ)くんはC組に向かって廊下を歩き出した。

「え~、天体に興味あるの!?」
「何それ~、かっこいい!!」

 ツインテールの女の子は月沢(つきさわ)くんに着いていく。

 顔が熱い。

 月沢(つきさわ)くん、
 星って、私のこと?

 ぐらっ…。

「あっ…」
 私は階段から足を踏み外した――――。

 月沢(つきさわ)くん達は振り返る。

 階段横に隠れていた夜野(やの)くんが駆け出て来て私の体を支えた。

「大丈夫?」
 夜野(やの)くんが尋ねると私はコクンッと頷く。

 夜野(やの)くんが月沢(つきさわ)くんを見る。

 一瞬見つめ合うと、夜野(やの)くんが勝ち誇った顔で微笑んだ。

 月沢(つきさわ)くんは何も言わずに再び歩き出し、ツインテールの女の子も着いて行く。

「冷たいな」
「ほんと徹底してるね」

「…………」
 私は黙る。

「ごめんね、助けたのが俺で」

「ううん、助けてくれてありがとう」