総長、私のリボンほどいて。🎀


 え……。
 何、今の声……。
 私?
 あ……どうしよう。

 月沢(つきさわ)くんは、そっと唇を離す。

「…今日はこのくらいにするか」

「あ、うん」
 私はゆっくりと起き上がる。

「…星野(ほしの)、髪にゴミ」
 月沢(つきさわ)くんはウィッグに触れようとする。

 私はバッと顔を背けた。

 あ……。

「自分で取るので…大丈夫」

「…そう」

 月沢(つきさわ)くん、今、どんな顔してる?
 怖くて見れないよ。

 私は月沢(つきさわ)くんの顔を見ないまま立ち上がる。
「教室、戻るね」

「…星野(ほしの)!」

 私は屋上から出て行く。

「…あー」
 月沢(つきさわ)くんは自分の前髪に手の平を当てた。