え……。
何、今の声……。
私?
あ……どうしよう。
月沢くんは、そっと唇を離す。
「…今日はこのくらいにするか」
「あ、うん」
私はゆっくりと起き上がる。
「…星野、髪にゴミ」
月沢くんはウィッグに触れようとする。
私はバッと顔を背けた。
あ……。
「自分で取るので…大丈夫」
「…そう」
月沢くん、今、どんな顔してる?
怖くて見れないよ。
私は月沢くんの顔を見ないまま立ち上がる。
「教室、戻るね」
「…星野!」
私は屋上から出て行く。
「…あー」
月沢くんは自分の前髪に手の平を当てた。
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