総長、私のリボンほどいて。🎀


 私は顔を上げる。
 グレーの長袖のTシャツに長い黒色のアンクルパンツの氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが立っていた。

「…!?」

 なんで、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんがここにいるの!?

「…え、バイトは?」

「誰かさんのせいで今日は早く上がった」

「そうなんだ…」

 玄関の扉開く音、全く聞こえなかった……。
 …って、あれ?

 私は首を傾げる。
「誰かさんのせい?」

「お前以外に誰がいんだよ」

 サァーッと私の顔が青ざめていく。

 私の…せい?
 だとしたら物凄くマズい。

 私は立ち上がる。
「…じゃあ氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、私、部屋に戻って勉強してくるね」

「しなくていい。ここにいろ」

 私の体が、まるで氷のように固まる。

 え……。

「作ってくる」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはそう言ってキッチンに向かう。

 作るって何を?